遺品整理で見つけた日本刀、「これってどこで処分すればいいの?」と悩んでいる方もいることでしょう。
また日本刀なんて持っていたら、銃刀法違反で捕まってしまうのでは?と不安になる方もいると思います。
そこで、この記事では日本刀の処分方法について詳しくご紹介いたします。
日本刀は一般ごみとして出しても大丈夫?
日本刀は危険物に相当するため、自治体にごみとして捨てることが出来ません。
もし一般ごみに捨てた場合、刃物であるためごみ収集員が回収時に怪我をしたり、収集前に第三者に持ち去られて犯罪に利用されるリスクが出てしまいます。
また、実際に持ち主としても、日本刀を一般のごみとして捨てた際に近隣の方に見つかり通報されたら銃刀法違反の罪として問われるので、一般ごみとしては絶対に捨てず、正しい処分方法で慎重に行いましょう。
日本刀の処分方法について
日本刀の処分方法は「鉄砲刀剣登録証がある場合」と「鉄砲刀剣登録証がない場合」に分けられます。
鉄砲刀剣登録証とは、日本刀の中でも美術品として価値があるもののみ各都道府県教育委員会によって交付され、家で保管することや売買をすることができる証のことです。
また、鉄砲刀剣登録証は紙で発行されるものなので、遺品整理や実家の片付けで日本刀が発見されたらその部屋の近くに一緒に保管されていないか確認するようにしましょう。
鉄砲刀剣登録証がある場合
「鉄砲刀剣登録証がある場合」の主な処分方法は下記の3つです。
- 警察署で処分してもらう
- 日本刀の買取業者で処分する
- 遺品整理業者で日本刀を処分する
それでは各処分方法の解説をしていきます。
警察署で処分してもらう
警察署で処分してもらえることができます。
その場合は各自治体の警察署の生活安全課に電話連絡をしましょう。
日本刀は「警察官が自宅まで引き取りに来るケース」と、「警察署まで持ち込むケース」の2通りがありますが、持って行く途中で誤って紛失したり、誤認で刃物所持で通報されたりする可能性がありますので、そこは安全に「警察署が自宅までに引き取りに来るケース」を選択しましょう。
ただし、鉄砲刀剣登録書があるということは美術的な価値があるため、買取業者に依頼すると高く売れます。なので、警察署で処分を依頼するのは少々もったいないです。
日本刀の買取業者で処分する
日本刀の買取業者で処分する方法もあります。
日本刀は錆びているもの、傷のあるものや、飾りや部品が紛失したものでも鉄砲刀剣登録書がきちんと交付されているものであれば全て買取り可能です。
おおよその買取金額ですが、歴史的価値のあるものや貴重な日本刀であれば買取相場は50~300万円と言われています。
なので、まずは日本刀を買い取れる業者を探して検討してみると良いでしょう。
遺品整理業者で日本刀を処分する
遺品整理で日本刀が出てきた場合はそのまま遺品整理業者に引き取ってもらうことが出来ます。
買取価格は日本刀の買取業者よりも低くなる傾向がありますが、遺品整理でまとめて依頼した場合はそのまま遺品整理業者に頼んだ方が手っ取り早いです。
鉄砲刀剣登録証がない場合
「鉄砲刀剣登録証がない場合」の主な処分方法は下記の2つです。
- 警察署で処分してもらう
- 美術館・博物館に寄付をする
それでは各処分方法の解説をしていきます。
警察署に処分依頼をする
鉄砲刀剣登録証がない場合の日本刀処分で一番手っ取り早い方法は警察署で処分をしてもらうことです。
警察署の処分方法は前述にも書いた通り、各自治体の警察署の生活安全課に電話連絡をしましょう。
また、鉄砲刀剣登録証がない場合は所持していることを伝えたら犯罪になるのではと考え、警察に「何か言われるんじゃないか」と思っている方もいると思いますが、「遺品整理をしていたらたまたま見つかった」と正直に話せば、警察は日本刀処分の対処をしてくれるので問題ありません。
美術館・博物館などへ寄贈する
美術館や博物館に寄贈することもできます。
日本刀は現代において貴重で珍しいものなので、多くの人に見てもらうことができます。
また、一般の方々への観覧のために寄贈することを前提として登録証がない日本刀でも受け入れてくれます。
寄贈の仕方は美術館・博物館のホームページで日本刀が寄贈できるか確認し、申し込みをしましょう。
まとめ
日本刀の処分方法についてご紹介しました。
日本刀は危険物なので処分仕方によっては犯罪になってしまう場合があるので、見つけた場合は落ち着いて対処しましょう。
特に処分方法で悩んでいる方がいたら、警察に連絡するのが一番安全です。