「子供の頃の端午の節句のお祝いに飾る五月人形」や「桃の節句に飾る雛人形」など、さまざま季節を彩ってくれる季節人形ですが、いざ処分しようとすると困る方は多いです。
子供が成長してしまい、収納の中で眠ったままになってしまって処分する機会を逃している方も。また人形は湿気が大敵です。カビが生えてしまい仕方なく処分することになる場合もあります。
ここでは不要になった
- 五月人形
- 雛人形
- だるま
- 獅子舞人形
- 破魔弓
などの季節人形の処分方法について紹介しています。人形を処分する際に何を優先させるか考えながら、それぞれの処分方法について確認しましょう。
目次
五月人形や雛人形は何歳まで飾るのか?
季節人形は、節句に古くから家族の絆を深めるために日本で親しまれている行事の主役にもなる縁起物です。処分方法を紹介する前に「五月人形」や「雛人形」など、季節人形を飾る年齢について知っておきましょう。
【五月人形】
→端午の節句のお祝いに飾る「五月人形」は子供の成長祈願を込めて飾るものです。明確な年齢の制限はありませんが、一般的には子供が成人になる20歳まで飾るのがラインになっているようです。
【雛人形】
→「雛人形」は桃の節句に飾ることで、子供が健やかに育って欲しいという願いを込めて飾る季節人形です。五月人形と同じく、飾る年齢に特に決まりがあるわけではありません。こちらも長くともこどもが成人する20歳までを対象年齢と考えましょう
【破魔弓】
→破魔弓は様々な邪気を払うといわれており、赤ちゃんが生まれる初めての正月に飾る季節人形です。2人目以降の子供が生まれた場合は同じものではなく、新しい破魔弓を贈るのが基本です。特に意味を気になさらないのなら同じものを送ってもかまいません。
処分するタイミングは「これからもう新しく子供が生まれる予定が無い場合」や「兄弟で同じ破魔弓を送りたく無い場合」となります。
以上のように、季節人形を処分するタイミングには明確に決められた制限はありません。子供がおおきくなり、季節人形を必要としなくなる時期にも個人差があります。
五月人形や雛人形など季節人形の処分方法5つ
ここからは「五月人形」や「雛人形」など、季節人形の処分方法5つについて紹介していきます。
処分したい人形にはどの処分方法が適しているか考えながら確認していきましょう。
可燃ゴミ・不燃ゴミ・粗大ゴミとして処分する
各自治体の規定にしたがって、季節人形を「可燃ゴミ」や「不燃ゴミ」として処分する方法です。
これは自分で人形供養をした後、処分する方法でもあります。その際は分別ができているか確認した上で処分するようにしましょう。
可燃ゴミ
金属などを含んでいない雛人形は可燃ゴミとして処分することができます。
「五月人形」や「破魔弓」は金属部分を含んでいるものがほとんどですので、分解して燃えるもののみ可燃ゴミとして処分するようにしましょう。
不燃ゴミ
可燃ゴミで処分できなかったものは金属部分や陶器人形は、不燃ゴミとして処分することになります。
可燃ゴミ・不燃ゴミで処分する際には自力で分別をする必要があります。人形を自分の手で分解・分別することに抵抗を感じる方には、あまりオススメできません。
粗大ゴミ
可燃ゴミ・不燃ゴミとしてはサイズが大きすぎるものは、粗大ゴミとして処分することになります。ガラスケースに入った五月人形などは、分別処分することが難しいので粗大ゴミとして処分する必要があります。
粗大ゴミ処分の手順は以下の通りです。
- 「粗大ゴミ受付センター」に問い合わせて粗大ゴミ収集の申し込みをする。
- 最寄りの「粗大ゴミ処理券取扱店」にて粗大ゴミ処理券を購入して季節人形に貼り付ける。
- 収集日までに指定した場所に季節人形を置いておく。
粗大ゴミでの処分方法は、自宅から収集場所に運ぶ必要があります。マンションなどの集合住宅に住んでいる方で階段しかない建物の場合は、運搬中に怪我や事故が起こらないように注意しましょう。
リサイクルショップで買取処分する
季節人形の状態が良いまま売ることで高値がつくこともあります。タダで捨ててしまうことに勿体なさを感じる方は、リサイクルショップで買い取りしてもらうことで収入を得ながら処分することができます。
「五月人形」や「雛人形」は本来は自分の子供のために送るものですが、本来の意味や由来を気にせず、飾り物として安く買いたい人は珍しくありません。
買取金額を上げるためには、季節人形を買取に出す前に必ず掃除してから、査定してもらうようにしましょう。
知人や友人に譲る
知人や友人に譲るので、五月人形や雛人形を廃棄処分するのが可哀想と感じるかたにオススメの処分方法です。
リサイクルショップで赤の他人に譲るよりは、知り合いや友人に使って欲しいと考えている人の方が多いと思います。処分する前にまず周りに季節人形が必要かどうか尋ねてみましょう。
本来の意味を大事にされている方に聞くと失礼になる場合があるので、尋ねる相手は自分で判断しましょう。
人形供養をする
人形供養とは、思い出が詰まっていてなかなか捨てることができない人形を、お寺や神社で供養してもらうことです。
日本では昔から人形には人の魂が宿ると言われているので、「軽い気持ちで捨てることはできない」という考えから来ている日本独自の考え方があります。「五月人形」や「雛人形」の処分に罪悪感を抱く方や人形の思いを大事にされている方は、こちらの人形供養をして処分する方法がオススメです。
人形供養の方法には主に「神社やお寺で供養する方法」と「自分で供養する方法」の2通りあります。
お寺や神社で供養する方法
不要になった季節人形を、お寺や神社にお願いして供養する方法が最も一般的な方法です。
手順は以下の通りです。
- お寺や神社に人形供養の申し込みをする。
- 人形を梱包して郵送、もしくは直接持ち込む。
- 読経、お祓い、お焚き上げ(焼納)をします。
- お焚き上げで出た人形の灰の一部が人形塚に納められます。
供養の手順・方法は、お寺や神社によって異なるので、事前の確認を忘れないようにしましょう。
自分で人形供養する方法
自分で人形を供養する方法で、お寺や神社を介す必要はありませんが、しっかりと気持ちを込めて供養するようにしましょう。
手順は以下の通りです。
- 汚れがある場合は綺麗にして、髪は束ねる。
- 処分したい人形を塩を振りかけて清めてから、白い布や紙でゆるく包む。
- お寺や神社のお焚き上げへ直接もっていくか、自治体の規定にしたがって処分する。
不用品回収業者に依頼する
「雛人形の雛壇」や「五月人形のガラスケース」、お道具など、季節人形を片付ける際に処分するべきものがたくさん出てきます。人形以外をまとめて処分したい場合は不用品回収業者に依頼して回収してもらうことがオススメです。
とくに身辺整理をしている方などは不用品が多く、すべてのゴミ分別しきれない場合があります。そんな方には、まとめて回収することで細かいルールを気にすることなく処分できる、不用品回収に依頼するのがオススメです。
季節人形の回収なら不用品回収ルートにご相談ください
不用品回収ルートでは、「五月人形」や「雛人形」などの季節人形を処分する上で助かるポイントがたくさんあります。
ここからは不用品回収ルートオリジナルの強みを紹介していきます。
人形以外もまとめて回収可能
人形供養をする際、台座や獅子舞人形などは受け付けてないお寺や神社も存在します。特に五月人形はガラスケースがついているものがほとんどで、分別して処分しようとするとかなり手間がかかっていまうのが一般的です。
不用品回収ルートでは、お寺や神社で供養できなかったものを含めて、他社の不用品回収で対応できなかったものでも回収いたします。
身辺整理として不用品を処分する際は、家具を含めた不用品の回収からお部屋の片付けまで対応したしますので、安心してお任せください。
最短で即日回収
自治体にしたがった処分方法や人形供養では、処分したいと思い立った日から完全に手元から離れて処分できるまでに数日かかる場合があります。
不用品回収ルートでは最短で即日回収に対応しているので、「できるなら今日中に手放したい」という方に嬉しいポイントとなっています。
まとめ
普通の家具や家電と違い、人形を捨てるのが怖い・抵抗を感じる人もいます。そんな人形への思いを大事にしている方は感謝の気持ちを込めて「人形供養」で処分する方法が安心です。
本来の意味や由来を気にせず手軽に処分したい方は「不用品回収」などの業者に依頼して手軽に処分しましょう。
思い出の詰まった人形のお別れはよく考えてから、自分の納得できる方法で処分しましょう。